異世界[恋愛]
血被り聖女は神殿を追放されたので、患者を治しに行きます 〜次期聖女様、祈りの前に止血をしたらどうですか〜
神殿救護棟で働く聖女リシェルは、血と膿と灰にまみれる姿から「血被り聖女」と呼ばれていた。
彼女の祈りは美しくない。
患部を開き、呪膿を出し、血管の位置を確かめてから神に祈る。
「“治れ”では遅いので。ここの血管を、このように繋げよ、の方が神によく届きます」
だが神殿が選んだ次期聖女は、白い衣をまとった清らかな少女だった。
血を見るだけで倒れる彼女に、リシェルはため息をつく。
「祈る前に止血したらどうですか、次期聖女様」
次期聖女の祈りで塞がれた傷を切り開き、患者を救ったリシェルは、神殿から追放される。
けれど彼女は困らなかった。
「それは助かります。やっと治したい患者のところに行けますので」
リシェルが向かったのは、神殿から治療不能とされた太公様の屋敷。
七年も祈祷を受け続けていた太公様の呪いは、実は神殿の誤診によって悪化していた。
黒山羊の呪いではない。
患部から聞こえたのは、鯨の声だった。
これは、清らかではない聖女が、祈りとメスと民話の知識で、救えなかった患者を救いに行く話
R15 / 残酷な描写あり / 女主人公 / 職業もの / 異世界恋愛 / 聖女 / 追放 / ざまぁ / 神殿ざまぁ / ハッピーエンド / お仕事聖女 / 医療風ファンタジー / 民俗ファンタジー
短編
2026/05/12 21:41更新
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最終取得日時:2026/09/14 12:13
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