純文学[文芸]

親の顔

 親の顔より見た、親の顔が見てみたい、などとヒトは言う。
 しかし、私はあまり親の顔というものに覚えがない。
 幼いころから、いわゆる鍵っ子というやつで、よく一人で留守番をさせられた。
 母子家庭であったため、母は夜遅くまで働き詰めで、帰ってくるのは私が就寝をした後だった。
 そして母は朝も早くから家を出て、私は起きて冷めたコーヒーを飲んでパンを食べた。


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ショートショート / ハートフル / ハートウォーミング / 感動 / 家族 / 母 / 親 / 相貌失認 / ピダハン族 / 短編
短編 2023/10/13 18:53更新
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最終取得日時:2024/04/28 12:19
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