異世界[恋愛]

約束してくれる?

 空を見上げれば、青く澄んでいて、髪を撫でる風は心地よい。それなのに、エナは無意識にため息をついた。
「エナ、どうかした?」
エナの隣にいたカイが端正な顔に心配の表情を浮かべ尋ねる。そんなカイにエナは小さく首を横に振った。
「なんでもないよ」
「…嘘」
 カイはエナの顔をのぞき込むように見つめながらそう言った。
「え?」
「その顔は、何か悩んでる顔だよ」
「…」
「何年一緒にいると思ってるの?僕がわからない訳ないだろう?」
 あまりに自然に言われたその言葉に、エナの胸は一つ音を立てた。

短い / 軽くヤンデレ?
短編 2021/07/04 15:21更新
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最終取得日時:2025/05/11 01:17
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