呪われた死霊の姫《レイスプリンセス》と呼ばれるコルテッサ＝マルグリッドは父王から突然、他国への嫁入りを命じられた。え？　お父様本気？　頭大丈夫？　私――こんなだよ？
死霊と呼ばれる幽霊たちを集めてしまう特異体質の姫は本人の明るい性格とは裏腹に王宮で疎まれていた。微妙な立場の両親と、理解者はメイドのリリア、そして司教のシリウス。シリウスはとても優しくコルテッサをいつでも見守っていた。好きだと伝えたこともあったけれど、神にささげた身で身分違いなのでと困った顔で笑われた。
本当は嫌だけど、これも王族としての務めと遠方のクランベルグへ嫁入りに旅立った。
嬉しかったのは、シリウス司教もともに来てくれたこと。クランベルグで待ち受けるのは、どんな旦那様だろう。嫌な予感しかしなかったが、案の定、クランベルグ公国の公子はとんでもない失礼な男だった。なんとか縁談を破棄したコルテッサ。紆余曲折があり、伯爵家に嫁入りすることになったが、まだまだ騒動は続く。
死霊が暴走するかもですって？　そんなことより私の結婚式はどうするの？　何があっても旦那様がいればオッケーね！

伯爵家の花嫁要素があるのは４話目からです。コルテッサ＝マルグリッドが愛をつかみ取るまでのお話です。ハッピーエンド保障。あまあま重点で再始動します！

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