異世界[恋愛]
君には贈れない花 花公爵の懺悔
侯爵令嬢だった私は家を出た。私を苛むことしか考えない家族を捨てて。
シオン様が何故赤い薔薇しか下さらないのか知らなかったから────。
『フレディ見て! シオン様から戴いたお花よ?』
ええ、そうね。わかっていたわ。
シオン様もお姉様を好きになると。
でも、どうしてこんなに苦しいのかしら?
シオン様が微笑んでくださらなかったから?
お姉様が戴いたお花がガーベラだったから?
そしてそのガーベラが黄色だったから?
フレデリカは抱えた花を見る。
──それとも私にはまた赤い薔薇だったから?
姉の喜ぶ声が頭から離れない。
お花の好みだけは、お姉様とそっくりなのに。
ガーベラをいただけるのはお姉様だけ。
※6/28 時系列が分かりにくいと強いご指摘があり、一部話順を入れ替えました。
「裁判とフレデリカの祈り」前後編と「赤い薔薇とピンクのガーベラ」前後編をそっくり入れ替えてあります。
お読みいただいている途中の方々にご迷惑をお掛けし、申し訳ございません。
残酷な描写あり / 身分差 / 年の差 / 女主人公 / 西洋 / 中世 / ハッピーエンド / 魔法 / ざまぁ / 公爵 / 花言葉 / すれ違い / 自分で稼ぐ / アイリス大賞8
全29話完結
2020/06/13 11:00更新
74,979字 (2585.5字/話) 43%
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最終取得日時:2025/08/21 01:20
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