ローファンタジー[ファンタジー]
今日の死亡者
ある男がいた。彼は毎日が休日のように過ごしていた。二度寝は基本中の基本。眠気がなくなってから、のろのろと食事する。あとは気まぐれにネットゲームや動画を楽しみ、気が付けば次の食事の時間を迎える。しかし、このルーチンさえ絶対ではなく、ただ気の向くままに時を過ごしていた。
だが、彼が特別に怠惰なわけではない。現代社会では、誰もがこうした生活を送っている。科学技術の進化により、すべての労働はロボットが担うようになり、人間は働かなくても生活できる時代になったのだ。一人ひとりがロボットを所有し、娯楽に囲まれ、ゆったりと人生を過ごしているのだ。
「……と、危ない。あと五分で始まるじゃないか!」
彼は独り言をつぶやきながら、慌ててテレビの前のソファに座った。
普段はナマケモノのようにだらけた生活を送る現代人だが、毎晩八時前だけは驚くほど機敏になる。その理由は――
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短編
2024/12/14 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:17
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