ヒューマンドラマ[文芸]

こわいまんじゅう

 ある日のこと。男たち七人は、いつものようにとある長屋に集まっていた。

「おーい、長さん。……あれ? いねえのかな」
「奥さんもいねえみてえだな」
「ちっ、なんだよ、奥さんいねえのかよ」
「ひひひ、お前、あの奥さん好きだもんな」

「おめえもだろ。ったく……」
「まあ、勝手にやらせてもらいましょ。お茶を入れてくるんで、誰か運ぶのを手伝っておくれ」
「あいよー」

 そう言って、八が台所へ向かった。少しすると、お盆を抱え、ニヤニヤしながら戻ってきた。
 が、お盆の上に載っていたのは、お茶ではない。そのことに気づいた一人が八に訊ねた。

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短編 2025/07/08 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:05
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