ヒューマンドラマ[文芸]

義母が新居を義妹に譲り、妊娠5ヶ月の私は家を追い出されました

結婚する前、義父母は私たちに約束していた。

 白庭町にある、評判のいい公立小学校の学区内のマンション。将来はそこに、私と直人、そしていつか生まれてくる子どもが住めばいい、と。

 けれど結婚三年目、夫の妹である真由が離婚した。

 義母は、一本の電話でその約束をなかったことにした。

「真由は一人で子どもを育てなきゃいけないのよ。白庭町のマンションは、しばらくあの子たちに使わせましょう」

 私は言葉を失った。

「でも……あそこは、私たちが住むって話でしたよね?」

 義母の声が、すぐに冷たくなった。

「あなたたちはまだ若いんだから、いくらでもやり直せるでしょう。今は真由のほうが困ってるのよ」

 私は反射的に、隣にいた夫を見た。

 直人は数秒黙ったあと、私と目を合わせないまま言った。

「とりあえず真由に使わせよう」

「俺の妹なんだし、今は本当に大変なんだから」

 あのときの私は、まだ知らなかった。

 マンションのことなど、ほんの始まりにすぎなかったことを。

シリアス / 女主人公 / モラハラ夫 / サレ妻 / 離婚 / ざまぁ
短編 2026/08/16 16:00更新
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最終取得日時:2026/08/19 12:05
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