歴史[文芸]

拙者、お客様は神様だと申したはず! ~令和のバイトリーダー、うっかり江戸で天下泰平(主に接客面で)を目指す~

 ブラック企業も真っ青な激務の果て、令和の敏腕コンビニバイトリーダー・栗田謙信が次に目覚めたのは、なんと江戸時代の東北の小藩・相馬中村藩のしがない足軽!?

 戦も知らぬ平和な(しかし貧乏な)藩で、謙信は前世で培った「お客様は神様です!」の鉄の信念と、異常なまでのコミュニケーション能力、そして数々のクレーム処理で鍛え上げた問題解決スキルを武器に、なぜか次々と藩の難題に関わることに。

 病に倒れた藩主の見舞い品選定から始まり、行方不明になった若君たちの捜索では江戸の町で聞き込みの嵐を巻き起こし、ついには隣藩との一触即発の外交問題まで、持ち前の「おもてなし精神」と「バイトリーダー的発想」で(主に周囲を煙に巻きながら)解決へと導いてしまう。

 その型破りな手腕(と、時折飛び出す謎の横文字「こすとぱふぉーまーんす?」「りすくまねじめんと?」)を藩主・相馬昌胤に(面白半分で)買われ、謙信は新設の役職「目安方筆頭」に大抜擢!

 与えられた使命は「藩政改革」。

 謙信はさっそく藩財政の「見える化」と「コストカット」、特産品の「マーケティング戦略立案」、城内業務の「効率化」と「5S活動の徹底」、さらには藩士たちの「モチベーション向上プラン」と称した「福利厚生」の充実など、現代のビジネススキルとコンビニ経営ノウハウを駆使した奇想天外な改革案を次々と打ち出し、藩内に嵐を巻き起こす!

「いらっしゃいませー! まずは『ヒアリング』から始めさせていただきます!」

 古参の武士たちは眉をひそめ、若手藩士たちは目を輝かせ、そして謙信の無茶ぶりに振り回される先輩足軽あがりの岩田権左衛門の胃痛は増すばかり……。

 果たして、元バイトリーダーの「お客様第一主義」は、凝り固まった武士の常識を変え、貧乏藩を救うことができるのか?

 彼の「おもてなし」と「業務改善」は、やがて藩内にとどまらず、他の藩や幕府をも巻き込む大騒動へと発展していく…かもしれない!?

 これは、令和の常識と江戸の非常識が交錯する中で、一人の男が「より良いお店(藩)づくり」を目指して奮闘する、痛快お仕事コメディ!

 歴史の知識は不要! 気楽に笑えて、ちょっとだけ明日の仕事が頑張れる(かもしれない)物語、ここに開幕!   

 ※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。

ネトコン13 / 集英社小説大賞6 / パッシュ大賞 / ギャグ / 男主人公 / 和風 / 職業もの / 内政 / 時代小説 / 逆行転生 / 江戸時代 / お客様は神様です / バイトリーダー / KAIZEN
全30話完結 2025/06/14 00:10更新
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最終取得日時:2025/09/12 12:11
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