異世界[恋愛]

涙の正しい使い方

【苦痛の描写有り】夜になると氷が口から零れ落ちるようになった。その症状には心当たりがある。恋焦がれて娶った姫、彼女が俺に、呪毒を盛ったのに違いない。呪毒の薬は、俺を想って流れた涙。――呪毒を盛るほど嫌っている夫のために、彼女が涙を流すはずがない。彼女以外の女の涙なら、俺には不要だ。
俺が苦しんで、彼女が癒やされるなら、夜毎苦しむくらいはどうってことはない。罪悪感など抱かなくて済むように、俺は彼女を冷たく扱い続けた。
だがある夜、苦しむ俺の部屋を彼女が不意に訪れて――。

診断メーカー「不思議なやまい」の診断結果と喜楽直人さんからいただいたRヒントから短編を書いてみました。いつもと雰囲気が違うかも……。
診断結果:
「あの人も罹っていた、夜になると氷が口から零れ落ちる不思議なやまいに罹りました。原因を探さずとも、きっと気づいているのでしょう。あなたのために流された涙を舐めれば、完治するかもしれません。あの人は、泣いてくれるでしょうか」
9/16 改題しました。

R15 / ヒストリカル / ハッピーエンド? / 呪い / 不思議なやまい / 診断メーカー / 巫女 / 意外と強か / もやもや / 両思い / 両片思い / 愛はある / ダーク
短編 2022/09/14 21:00更新
6,004字 6%
日間P
-
総合P
234
ブクマ
16
平均評価
9.18
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
137.5%
評価P
202
評価者数
22
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2024/05/18 12:50
※googleにインデックスされているページのみが対象です