異世界[恋愛]

それはどこまでも見解の相違

公爵家になど生まれると、何かと面倒なことが多くなる。
このたびは、婚姻だ。
王家の圧力と供に、役立たずを引き取れと言ってきた。
まあ、それなりに条件を引き出し、そこそこのものを手には入れたが、如何せんどうしようもない不良物件に成り果てた。
これはさすがにいただけないと、婚約の白紙を陳情したところ、陛下にこう言われたのだ。

 「それは見解の相違だ」

そうか。見解の相違か。それはそれは良い言葉だ。
なにかと意見は食い違うし、見解も人それぞれ。
王家の考えと、我が公爵家の考えは違うのだというお墨付きを貰った。
だからそう、これは。

 「見解の相違でございます」

R15 / 残酷な描写あり / 不良物件第二王子 / 不穏
短編 2023/10/11 21:30更新
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最終取得日時:2024/05/18 12:24
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