ヒューマンドラマ[文芸]

こわいなあ、こわいなあ

 夜、とあるバーにやってきた彼と友人。久しぶりの再会で、楽しい気分だったのだが、どうも友人は浮かない表情で、何かに怯えているようだった。

「なあ、さっきからオドオドしてるけど、どうしたんだ? 楽しく飲もうぜ!」と、彼は少しおどけて言った。すると、友人は低い声でぼそりと答えた。

「怖いんだよ……」

「怖い? 怖いって何が? このバーが? ははは、ぼったくりバーではないと思うけどな」

「車だよ……」

「車? 車の何が怖いんだよ」

「毎日のように車に殺される人がいるじゃないか……」

「はあ? 車に殺される?」

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短編 2024/10/21 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:20
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