異世界[恋愛]
政略結婚の初夜、夫婦そろって「別に好きな人がいます」と告白しました
「先に言っておきたいことがあります。私には、好きな人がいるんです」
政略結婚の初夜。
公爵令嬢セシリアが意を決して告白すると、夫となった侯爵令息レオナルトはしばらく黙り――やがて、深刻な顔で答えた。
「……奇遇だな。私にもいる」
思わず顔を見合わせた二人は、その場である約束を交わす。
人前では仲のいい夫婦を演じること。
互いの恋路には干渉しないこと。
そして一年後、両家の関係が安定したら円満に離縁すること。
こうして始まった、恋愛感情など一切ないはずの結婚生活。
ところが一緒に暮らしてみれば、無愛想だと思っていた夫は意外なほど優しく、堅苦しいと思っていた妻はよく笑う。
しかも二人には、それぞれ長年想い続けている相手がいた。
顔も、本名も知らない。
王立図書館の匿名書簡制度を通じて、何年も手紙だけを交わしてきた人。
好きな人がいる者同士だからこそ、恋愛相談までできる気楽な夫婦。
――の、はずだった。
「最近、あの人への手紙に……あなたのことばかり書いてしまうんです」
一年後には別れる。
そう決めていた二人の約束が、少しずつ苦しくなっていく。
これは、互いに別の人を愛していると思い込んだ夫婦が、結婚してからもう一度、同じ人に恋をする話。
ほのぼの / 女主人公 / 西洋 / 中世 / 近世 / 内政 / 日常 / ハッピーエンド / 青春 / 悲恋 / 政略結婚 / 文通
短編
2026/09/08 22:03更新
12,487字 42%
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最終取得日時:2026/09/11 12:05
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