「氷の女」と呼ばれて婚約破棄までされたわたしだけど、かっこかわいい狼族の皇子に溺愛されて幸せになれそうな予感がする
※全十二話です。完結まで連続投稿いたします。
公爵令嬢のマイは失語症である。その上表情も乏しく、事情をしらぬ周囲から「氷の女」と呼ばれている。
両親の事故死をきっかけに、男爵子息ラリーに婚約破棄されてしまうマイ。しかも、第三皇子に嫁いでいる容姿端麗な妹から、獣人国の王族のもとへいってみてはと一方的に告げられる。屋敷も使用人も妹夫婦によって売却されており、居場所のないマイに選択肢はなかった。
昔は、人間は獣人国に生贄を捧げていたことから、マイは「自分も食べられてしまうんだ」とあきらめの境地にいたる。
そんなマイの元に迎えの馬車がやってきて、マイは獣人族の王族の元へと向かう……。
しかし、到着したマイを出迎えたのは、かっこかわいい獣人国の王族、誇り高き狼族のオウカ・カミオーであった。
マイを食べるどころか、マイに甘々でメロメロなオウカ。最初から、溺愛しまくるオウカに、クールなマイもしだいに心をひらいてゆく。
オウカの世話人たちも、マイに親切でやさしく、マイはすっかりそこでの生活に馴染んでゆく。
そんなある日、マイの国から招待状が……。
第一皇子が即位するため、その前夜に開催される舞踏会への招待状であった。
妹とその夫であり第三皇子の罠が待ち受けているとも知らず、オウカとともに故郷へと帰るマイ。
そこで元婚約者のラリー、妹と再会する。
妹と妹の夫である第三皇子の画策により、マイとオウカ、そして第一皇子がピンチをむかえることとなるが……。
そのピンチに、マイが覚醒する。
これは、言葉と表情をうしない「氷の女」と呼ばれたマイが本物の愛と勇気をしり、言葉を取り戻し、大いなる力を得るまでの物語……。
のぞいていただいたばかりか、あらすじをごらんいただき誠にありがとうございます。
初恋愛物、初異世界物です。
勝手がわからず、矛盾やちぐはぐな点がおおいですが、あたたかくみまもっていただければ幸いです。
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39,498字 (3291.5字/話) 20%