ハイファンタジー[ファンタジー]

「もう用済みだ」と捨てられた聖女ですが、後任の子が潰されるのは、わたしが守ります


「聖女様は、もう用済みです」

三年、王都の結界をたった一人で維持してきたセラフィーナは、祈りの後に壁へ手をついていた、ただそれだけを「力が衰えた証拠」とされ、神殿を追われた。後任は、神託を受けたばかりの少女フィオナ。

引き継ぎ書は、ない。三年間、休みも代理も、記録を残す暇さえ与えられなかったのだから。

このままでは、この子もわたくしと同じ坂を、一人きりで転がり落ちる。セラフィーナは荷をほどき、一晩かけて三年ぶんの身体知を書き写し、大神官に願い出た。聖女を二人にして、当番を組ませてください、と。

大神官は、それを拒んだ。「聖女は、一人と決まっている」――その拒みが、翌朝、街を瘴気に呑ませかける。

聖女 / やりがい搾取 / 女主人公 / 女同士の友情 / お仕事 / 自立 / ハッピーエンド / 西洋 / 結界
短編 2026/07/27 21:10更新
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最終取得日時:2026/09/19 12:08
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