異世界[恋愛]

婚約破棄の書状の紐まで見抜く宮廷糸番は、3年ぶりに名前を呼ばれました

宮廷糸番のリセッタ・フェルデンは、3年間ずっと「余った子」と呼ばれてきた。
王宮の衣装を支える糸を選び、撚りを見抜き、品質を守ってきたのに、仕上がりだけが褒められて、選んだ手は誰にも見えない。

そんな彼女のもとへ、3年前に雪の中で婚約者を門前払いした元婚約者がやって来る。用件は、婚約破棄の正式書状への署名。
けれどリセッタは、書状を縛る紐も、紙も、封蝋も規格外だと一目で見抜いてしまった。

翌日、紡ぎ部屋を訪れたのは、宮廷で最も寡黙で最も衣装にうるさいと噂のヴェルナー・クラウゼ公爵。
「糸番を探している」
そう言って現れた彼は、3年間誰も呼ばなかったリセッタの名前を、初めて訊いた。

糸は嘘をつかない。
だからこそ、見えなかった手も、閉め出された心も、いつか辿られてしまう。
これは、誰にも見えなかった宮廷糸番が、自分を正しく見つけてくれた人に、ようやく名前で呼ばれるまでの物語。

女主人公 / ハッピーエンド / ラブコメ / 婚約破棄 / ざまぁ / 溺愛 / もう遅い / 宮廷糸番
短編 2026/04/07 19:20更新
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最終取得日時:2026/04/30 12:07
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