異世界[恋愛]

ラーニャ・バスリーは忘れることを知らない。

 代々国王に仕えるバスリー伯爵家には類まれな記憶力を持つ者が生まれる。伯爵令嬢ラーニャ・バスリーもまた、多くの書物を暗誦し他者の言葉を一言一句違わず覚えてしまう。
 国王が病に伏せ、七人の王子たちが王位をめぐって争い始めようというときに、ラーニャは父の命で第四王子カミルの侍女となることが決まった。

「残念だけど、俺は君を信頼してない」

 そう言ってラーニャを殺すことさえ厭わないと脅すカミル。

「私は父に言われて来ただけです」

 叛意はないと言いつつも、父の真意がわからないラーニャ。
 不安と猜疑心の中でふたりは、事件に巻き込まれながら少しずつ互いを知り、距離を近づけていく。

「もう俺のそばにいちゃダメだ」

「なぜです?バスリーの力はきっとお役に」

 だが王位争いは次第に激しさを増し……。


◇他サイトでも掲載します(タイトル「ラーニャ・バスリーは忘却を知らない」)

R15 / 残酷な描写あり / SQEXノベル大賞2 / 女主人公 / 魔法 / ハッピーエンド / 伯爵令嬢 / 王子 / 侍女 / 王位争い
全62話完結 2023/08/07 11:07更新
144,473字 (2330.2字/話) 52%
日間P
-
総合P
3,594
ブクマ
573
平均評価
9.27
感想数
91
レビュー
2
評価頻度
46.07%
評価P
2,448
評価者数
264
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2025/09/11 12:44
※googleにインデックスされているページのみが対象です