ヒューマンドラマ[文芸]

愚かな伯爵クルト・デニムの懺悔録ーー私は、優しい妻アメリをないがしろにして家から追い出した結果、お家がお取り潰しとなって、平民にまで転落してしまいました。

私、クルト・デニム伯爵は亡父の遺言に従って、男爵家の令嬢アメリを嫁に迎えた。
アメリは良く出来た妻で、私が仕事で帰りが遅くなってもねぎらってくれて、自ら厨房に立って料理を温めてくれるし、日中は侍女と共に掃除をして部屋も廊下も綺麗にして、家令と相談して領地経営にまで乗り出すほど有能だった。
にも関わらず、舞踏会で自由奔放に振る舞う赤髪の若い女サロメに、私は一目惚れ。
彼女と逢引きを重ねた結果、私は、良妻アメリに言いがかりをつけて、伯爵家から追い払ってしまった。
ところが、赤髪の愛人サロメは伯爵夫人になった途端、本性を表して、横柄な態度となり、乱費を繰り返すばかり。
改めて、元妻アメリが良妻だったことに思い至って、私は後悔した。
が、時すでに遅し。
良妻アメリを追い出した結果、私、クルト・デニム伯爵の転落が始まってしまうのだったーー。

※ざまぁ系のストーリーですが、ざまぁされる側の視点で書かれています。

シリアス / 男主人公
短編 2025/05/14 12:10更新
15,179字 14%
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最終取得日時:2025/05/17 12:05
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