ハイファンタジー[ファンタジー]
悪役令嬢の弟に転生しました。姉が処刑されるまであと十年あるので、まず「だっこ」と言ってみます
姉が悪役令嬢になる理由を、俺は知っている。父に認められたかったから。婚約者の王子に愛されたかったから。誰にも選んでもらえず、それでも「寂しい」と言えなかったからだ。
乙女ゲームの世界に転生した俺は、その悪役令嬢の幼い弟だった。
姉は七歳。俺は三歳。処刑まで、あと十年。
――よし、今なら間に合う!
家庭環境を改善すべく、まずは厳格な父へ要求を突きつけに行く。
「ちちうえ。ねえさまを、ほめて」
しかし、昼寝を逃した三歳児の身体は限界。父に抱き上げられた途端に眠ってしまい、作戦は失敗。
父の説得はいったん後回しにして、俺は直接、姉の部屋へ突撃することにした。
「ねえさま、だっこ」
「甘えてはいけません」と言いながらも、七歳の姉は弟をぎゅっと抱きしめて離そうとしない。
おやつを半分こにし、雷の夜に寄り添い、誰よりも姉を大好きだと伝え続ける三歳の弟。
やがて姉は、誰かに愛されるために自分を削ることをやめ、悪役令嬢になるはずだった未来を、自ら選び直していく――。
幼い弟の全力の甘えが、不器用な父と孤独な姉の心を溶かす、心温まる家族再生コメディ!
異世界転生 / 男主人公 / 悪役令嬢 / 姉弟 / 家族 / コメディ / 幼児 / ハッピーエンド / チートなし
短編
2026/10/03 19:00更新
12,781字 35%
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最終取得日時:2026/10/04 12:05
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