児童発達支援事業所で、発達障がいのある子どもたちと向き合ってきた45歳の元保育士。
毎日お弁当と書類に追われつつも、子どもたちの「できた！」に全力で泣ける、ちょっと涙もろいベテランだった。

……はず、だったのだけれど。

目を覚ましたら、異世界で“皇女”になっていた。
いやいや、聞いてないし。しかも見た目、まさかの5歳！

あれよあれよという間に、王宮の人々に囲まれ──気づけば、生まれたての「第一皇子」のお世話係に任命されていた。

しかもこの皇子ノアくん、めちゃくちゃ繊細。
人の抱っこはイヤ。音や光も苦手。お世話する側にもスキルが要る子だった。

でもね、私は保育士だ。しかも、発達支援の現場経験あり。

──この子は、感じ方がちょっとだけ違うだけ。
その違いを知っていれば、寄り添えるし、必ず心はつながる。

というわけで。
これは、0歳皇子と5歳（中身45歳）皇女の、ちょっぴりおかしな王宮育児物語。
お仕事スキルで姉ポジ貫きます！ な、異世界ファンタジー・ロイヤルキラ乙編、はじまりはじまり！