ホラー[文芸]

金庫の中身

「はあ……」

 夜、とあるアパートの部屋。時計の針の音と、膝を抱える男のため息が、無気力な空間に溶け込んでいた。薄汚れた壁、散乱したゴミ。部屋の荒廃ぶりがそのまま男の精神状態を映しているかのよう。ただ一つ、部屋の中央に鎮座する黒く大きな金庫だけが異様な存在感を放っていた。まるで、男の運命を握る神のように。

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短編 2024/10/20 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:20
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