ローファンタジー[ファンタジー]
サイキック・トリニティ -三つの鍵、三人の英雄-
休日の青空が広がるある日、サラリーマンの藤原良太はリラックスするために海浜公園へと足を運んだ。背広をしっかりと整え、たばこを口に咥え、その煙を静かに楽しんでいた。しかし、その平穏は突如として打ち破られ、その結果、彼の足元には、無造作にぶちのめされて倒れている暴漢が転がっていた。その異常な光景に、公園にいた人々はざわめいていた。
ほどなくして何とも言えない爆音が公園全体を包み込み、驚愕の渦中に皆を引き込んだ。人々は想像もつかない光景にパニックを起こし、近くを走行していた車たちも急停車を余儀なくされた。藤原も顔をしかめながら他の人々と同じ方向を凝視し、空を見上げた。
彼の視線の先には、空から落ちてくる巨大な火の玉があった。それはよく見ると、宇宙船に似た形状をしていた。更にはその落下の過程で、藤原がいた周囲が眩い光で一面真っ白に包まれた。砂浜には奇妙な模様が現れ、神秘的な光が立ち昇り、まるで幾何学的なアートを描き出していた。彼がその中心を見つめ続けていると、人の影らしきものが微かに浮かび上がった。
空からは火の玉が、地上では謎の魔法陣が。混沌とした状況の中で、藤原は静かにたばこの火を消し、目を細めながら事態の展開を見つめていた。飛び交う怒号、逃げ惑う人々、この世の終わりだと立ち尽くす面々が映し出す混沌の中で、藤原良太は独り言のように呟いた―――――「いや、どうすんのこれ」。
三つの世界が出会ったこの日を、後に東のラグナロクと呼ばれることになる。しかし、この出来事が終わりではなく新たな始まりであると知る者は、まだいない。
R15 / 残酷な描写あり / 異世界転移 / 日常 / ハードボイルド / 異能力バトル / 冒険 / 近未来 / 男主人公 / 勇者 / 現代 / 魔法 / 超能力 / 異世界人 / 宇宙人 / 日本人 / ネトコン11
全16話連載中
2023/06/04 06:00更新
96,716字 (6044.8字/話) 57%
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最終取得日時:2025/06/12 12:46
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