異世界[恋愛]
白い結婚だったはずの夫が、なぜか私の書いた予算書にときめいているのですが
没落男爵家の娘が嫁いだ先は、赤字だらけの辺境伯領だった。
夫とは白い結婚。互いに干渉しないという契約の下、顔を合わせることすらほとんどない。与えられたのは広い城と、静かすぎる食卓と、埃をかぶった帳簿の山。
けれどナディアには、数字を読む目があった。父の領地が潰れていくのを見てきた目が、この領地にもまだ救いがあると告げている。
夜通し書き上げた予算案を、夫が読んだ。叱られるかと思った。なのに彼は言った。全面的に協力する、と。
領地は少しずつ変わり始める。蜂蜜酒は評判を呼び、商人が集まり、定期市は賑わいを見せる。ナディアの数字が、この土地を動かしている。
一方で、かつて婚約者だった伯爵家の嫡男は、ナディアが去った後の交易路を維持できずにいた。あの計画書を書いたのは、本当は誰だったのか。その真実は、静かに王都へ広がり始めている。
白い結婚の契約羊皮紙には、もう一つの秘密がある。当事者が恋心を抱くと、文字の色が変わるのだ。
執務室の窓辺に、毎朝飾られる一輪の花。彼がいつからそれを始めたのか、ナディアはまだ知らない。
女主人公 / ハッピーエンド / ざまぁ / 西洋 / 貴族 / 溺愛 / 契約結婚 / 恋愛
全10話完結
2026/03/13 12:14更新
25,153字 (2515.3字/話) 29%
25,153字 (2515.3字/話) 29%
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最終取得日時:2026/03/16 12:05
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