ホラー[文芸]

それは結局闇の中

残業で会社からの帰りが遅くなり、最寄り駅に着いた頃にはすっかりと日付が変わった深夜。
しんと静まり返った道は、なんとなく恐ろしさを感じさせ、知らず暗闇の先が気になってしまう。
ちらちらと揺れる光。点々と続く街灯の、途切れたところの闇に、何か居るのではないかと、ふるりと背が震えた。
それがただの気のせいであったら良い。
そう思いながら。
自分の足音だけが響く道を歩いた。

R15 / 残酷な描写あり / 怪談 / 夏のホラー2023
短編 2023/07/23 16:43更新
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最終取得日時:2024/05/18 12:28
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