ヒューマンドラマ[文芸]

ピンクの象

 ――象だ。

 晴れた日の午後、ぼんやりと窓の外を眺めていると、空からゆっくりと降りてくるピンク色の物体が目に入った。
 思わず身を乗り出して凝視すると、それはピンク色の象だった。象は優雅に空を舞いながら、羽のようにふわりとビルの前に静かに降り立った。
 心臓がドキドキと鳴る。信じられない。夢みたいだ。
 象は穏やかな目でこちらを見上げると、まるで「こんにちは」と言うように鼻を軽く持ち上げた。

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短編 2025/04/10 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:12
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