空想科学[SF]
AIトイレ
「どちらさま……あ」
「あっ、よっす」
「お前か。急になんだよ……あ、おい! 井沢!」
「悪い! トイレ、トイレ!」
「勝手に入るなって!」
「放せよ! 漏れそうなんだよ! 頼む! どこだ!? ああっ!」
「ああもう、そこのドア!」
井沢は礼を言うや否や、勢いよくトイレへ飛び込み、バタンと音を立ててドアを閉めた。
……ああ、クソ。出るんじゃなかった。インターホンを連打され、何事かとおそるおそる出てみれば、まさか井沢だったとは。高校の頃からの付き合いで、今はフリーター。昔から押しが強くて、図々しいやつだった。だが、この家に呼んだことはなかったはずだ。なんで住所知ってんだ? ……いや、そういえば、家買う前に相談したっけな。
十五分後、ようやく井沢がトイレから出てきた。
未設定
短編
2025/06/29 11:00更新
2,712字 77%
2,712字 77%
日間P
-
総合P
6
ブクマ
0
平均評価
6
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
-
評価P
6
評価者数
1
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2025/07/09 12:07
※googleにインデックスされているページのみが対象です