現実世界[恋愛]

履かない天使と自愛の聖女。~どうして俺の周りには、マトモな女の子がいないのか~

 清廉高校には天使、そして聖女と呼ばれる二人の女生徒がいる。
 共に『儚い天使様』と『慈愛の聖女様』という異名を持っているが、幼馴染みである俺――芥知久は知っている。前者の高坂海晴は『履かない天使』であり、後者の綾辻小萌は『自愛の聖女』である、と。要するに一方は履くべきものを履かない露出癖を持ち、もう一方は他人などどうでもいいエゴイストなのだ。
 そんな二人ではあるが、見てくれは非常によろしいので学校では二大美女として祭り上げられている。もっとも化けの皮を被っていて本性は見せていないが、その反動は帰宅後に発せられてしまう。

「はー、今日も窮屈だったわー」
「ひと様の部屋にきて、いきなり下着を脱がないでいただきたい」
「周りへの気遣いなんて、くそったれよ。知久、ジュース買ってきなさい」
「だから、勝手に上がり込んで言うに事欠いてそれかよ」

 二人の家は不幸にも、俺の自宅の両隣。
 入れ替わり立ち代わりで放課後に突撃してきては、好き勝手に過ごしていく。果たして俺の高校生活に、平穏な日々が訪れる時はくるのだろうか……。
 

R15 / ギャグ / 男主人公 / 学園 / 青春 / 天使 / 聖女 / じれじれ / 甘々?
短編 2024/09/02 19:05更新
4,922字 40%
日間P
-
総合P
30
ブクマ
6
平均評価
9
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
33.33%
評価P
18
評価者数
2
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2025/09/21 12:22
※googleにインデックスされているページのみが対象です