異世界[恋愛]

はい!喜んで悪役令嬢の取り巻きをさせて頂きます!ところで第一王子殿下、邪魔なのでどっか行ってください!

 ……まじ?この人、善意で注意してたってこと?あの言い方で!?いやいやいや、踏まれたことを責め立てたようにしか聞こえなかったよ!?叱り方下手すぎでしょ!

「でもこんなだから、よく煙たがられますの。あまり私の近くにいない方がよろしいですわ。周りからどう観られてるか、分かったものじゃありませんから」

 それはこっちの台詞なんですが……。

 ん?まてよ?…………これだ!

「あのー……」

「何かしら?そろそろ初日説明が始まりますわよ」

「もしよろしければ、アレクサンドリーヌ様の今後のご指導について、私にマネージメントさせて頂いてもよろしいですか?」

「……え?」

「私、感動しました。他人のためにそこまで叱れる人がいるだなんて」

「え、ちょ……ご指導だなんてーー」

「是非、協力させてください。なんなら子分や手下、いやいやいっそ取り巻きの一人にしてもらっても構いませんので」

「子分……!?て、手下って、何言ってるか分かってますの……!?」

 ここに、あったじゃないか。ストレス発散になって、親も納得出来て、かつ卒業後も不利にならないような趣味が。

 ずばり……悪役令嬢のマネージメントだ!この人と協力して、不良貴族を正し、怠けた連中を公然と叩きのめす!先生からの評価も上がるし、卒業後のアピールポイントにもなるし、何より溜め込んだストレスの発散になる!

 しかし、私はまだ知らなかった。この素晴らしい考えが、後の悲劇と鳥肌を生むことを。

春チャレンジ2025 / ギャグ / ほのぼの / 女主人公 / 西洋 / 中世 / 日常 / 青春 / 身分差 / 悪役令嬢
短編 2025/04/22 07:00更新
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最終取得日時:2025/04/25 12:05
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