偽聖女として国を追放されたのに、最強騎士団のまかない飯担当として拾われました~異世界の食材を現代の調理法でガッツリ系ご飯にしたら、強面騎士たちの胃袋を完全に掌握したようです~
「回復魔法も使えない偽聖女など、我が国には不要だ!」
異世界に聖女として召喚された元OLのユイ。
しかし、彼女が授かったのは「浄化」という地味なスキルのみだったため、役立たずの烙印を押され、あっさりと王宮を追放されてしまう。
路頭に迷い、行き倒れそうになっていたユイを拾ったのは、国境の最前線で魔物と戦う、泣く子も黙る「紅蓮騎士団」だった。
屈強で恐ろしい顔つきの騎士たち。
しかし、彼らの食事環境はあまりにも悲惨だった。
硬いパンに、魔物の肉をただ塩茹でしただけの臭くて硬いメシ。
これでは激務を戦い抜けるはずがない。
「こんな食事じゃ、戦う前に胃が死んじゃう!」
見かねたユイは、持ち前の「料理スキル」と「浄化」魔法を掛け合わせ、騎士団のまかない飯作りに立候補する。
ユイが目をつけたのは、肉質は良いものの、火を通すとすぐに網に焦げ付いてパサパサになってしまうため、誰もが敬遠していた厄介な魔物肉。
彼女は手作りの甘味噌ダレに肉をじっくりと漬け込み、網に丁寧に油を塗り、身が網にくっつかないよう絶妙な火加減で香ばしく焼き上げる「西京焼き」の技法を披露する。
焦げ付きを完璧に防ぎ、旨味だけを閉じ込めた極上のお肉と、山盛りの炊きたてご飯。
その圧倒的な美味しさに、荒くれ者の騎士たちは涙を流して大歓喜!
「なんスかこれ、無限に飯が食えるッス!!」
唐揚げ、生姜焼き、そして極上の漬け焼き定食。
ユイが現代の調理法を駆使して作るガッツリ系ご飯は、疲弊していた騎士たちの胃袋と心を次々と虜にしていく。
さらに、ユイの「浄化」魔法が込められた美味しいご飯を食べた騎士たちは、疲労が完全に抜け落ち、なぜか身体能力まで爆上がりするというチート効果まで発覚して……!?
「お前の飯がないと、俺たちはもう生きていけない。……一生、俺の専属料理人(妻)になってくれないか?」
無愛想で近寄り難かったはずの最強の騎士団長からも、とんでもなく重い溺愛を受けることに。
一方、ユイという「真のバフ要員」を失い、さらに騎士団からの支援も絶たれてボロボロになった王宮は、慌ててユイを連れ戻そうとするが……。
「俺たちの胃袋と彼女の笑顔を脅かす奴は、容赦なく叩き斬る!」
美味しいご飯で強面騎士たちを笑顔に!
追放された元OLが、極上まかない飯と無自覚チートで幸せを掴む、お料理×溺愛ファンタジー!
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