異世界[恋愛]

また彼女を優先なさるのですね」と言うのをやめた日、王太子殿下の予定表から私の名前を消しました ~婚約破棄は承りましたので、八年分の公務もお返しいたします~

公爵令嬢エレノアは、王太子アルヴィンの婚約者として八年間、彼の公務を陰で支えてきた。式典の手配、外交使節の応対、慈善院への寄付、貴族間の調整。けれどアルヴィンは、病弱を理由に何かと彼を呼び出す男爵令嬢ルミナばかりを優先する。観劇も、夜会も、国賓との茶会でさえも、彼はいつもルミナのもとへ向かった。そのたびにエレノアは微笑んで言った。「また彼女を優先なさるのですね」と。

そして卒業記念舞踏会の夜、アルヴィンは皆の前で宣言する。エレノアは冷酷で、可哀想なルミナを傷つけた。だから婚約を破棄し、真実の愛を選ぶのだと。

エレノアは泣かなかった。ただ静かに一礼し、銀の鍵を返す。

「承りました。では殿下の予定表から、私の名前を消しておきます」

その瞬間、王太子の明日からの公務はすべて彼自身に返された。八年間エレノアが代行してきた仕事も、責任も、署名も、すべて。翌朝から王宮は混乱し、アルヴィンは自分が何一つできないことを思い知る。一方、自由になったエレノアの前には、彼女の働きを誰よりも正しく見ていた隣国公爵ライナスが現れて――。

これは、都合のいい婚約者をやめた令嬢が、自分を大切にしてくれる人の隣で幸せになる物語。


婚約破棄 / ざまあ / 学園 / ハッピーエンド / 病弱なふり / 真実の愛 / 有能ヒロイン / 因果応報 / 身を引くヒロイン / 溺愛 / 元婚約者は後悔
短編 2026/05/09 19:40更新
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最終取得日時:2026/05/12 12:07
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