現実世界[恋愛]
宗教上の理由で俺とデートがしたい藤崎さん。
「あの……ウチの家、宗教してて……」
「…………」
放課後の校舎裏、勧誘のお誘いかなと身構えた所で、藤崎さんが俺の手を握って目を潤ませた。
「宗教上の理由でデートをしないといけないの! お願い、私とデートして下さい!」
デート商法かな?
なるほど、学年一の美少女なのに、藤崎さんに一切浮いた話がなかったのは、これが理由だったのか?
「18歳までに好きな人とデートしないと、チンチキコブリの悪魔に馬鹿にされてしまうから、お願い!」
「……えっ?」
なんだって?
「馬鹿にされちゃうわ!」
「その前」
「チンチキコブリの悪魔が──」
「その前」
「18歳までにデートしないと──」
……どうやら空耳だったらしい。
飛行機雲が綺麗な空だぁ。
「けど、いきなりデートと言われても……」
「初めてのデートはハンバーガー屋さんって、教典にあるから……」
そこまで決められてるのか。大変だなぁ。
「一緒にハンバーガー食べてくれるだけでいいから、ね?」
「う、うん……」
〇〇坂と名が付くアイドルグループのセンターみたいな顔で『ね?』ってされると断りにくい。仕方なくデートすることにした。
※コラボ作品です。
【原案】しいたけ
【文】間咲正樹
スクールラブ / じれじれ/純愛/溺愛 / 美少女/女子高生 / ハッピーエンド / 青春/日常/高校生 / 男主人公/一人称 / ライトノベル / 現実世界恋愛小説 / エンターテイメント / ほのぼの/コメディー / ショートショート / ラブコメ/短編 / 現代(モダン) / ギャグ / 学園/学校/学生
短編
2021/10/08 21:02更新
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最終取得日時:2025/04/24 01:29
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