異世界[恋愛]

とある青年の、なんたる不幸な一日の話

 王宮のとある一室では、本日もうら若き乙女の罵声が響いていた。
 「近寄んないで、変態っ」
 「ああ、素晴らしい」
一人は侯爵令嬢、もう一人は、この国の王子である。確実に罵られているのは、王子であった。
 「姫様も諦めればいいのに」
と、俺は部外者の顔をしてそう言った。
部外者でいたかった。けれど、王子の従僕なので、部外者になれない。
なんたる不幸。

これは、王子の従僕を務める青年の、とある一日のぼやきである。

第三者視点
短編 2022/07/02 13:52更新
3,646字 30%
日間P
-
総合P
476
ブクマ
18
平均評価
7.46
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
327.78%
評価P
440
評価者数
59
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2024/05/18 12:55
※googleにインデックスされているページのみが対象です