空想科学[SF]

素敵な毎日

 ある朝。目覚めた老人は、猫のように体を伸ばし、大きな欠伸をした。
 今日もいい天気だ。太陽がレースのカーテンの向こうから差し込むのを見て、老人もまた窓に向かって微笑む。
 老人は起き上がるとまず、トイレに向かう。用を足すと顔を洗い、軽く身体を拭いてから着替えて、外に出る。
 朝食前の散歩も、彼の日課の一つだ。いつもの公園に行き、ベンチに座る。人がそばに来て話をし、去って行く。その後、また別の一人が来て、と自然と人の流れができるのだ。

「おはようございます」
「ああ、おはよう」

「あら、おはようございます」
「はい、おはよう」

「今日はいい天気ですね」
「そうですねぇ」

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短編 2024/07/05 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:26
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