現実世界[恋愛]

冷たくて苦いミルクティー 熱く甘くない缶コーヒー

僕と君は同じバンドが好きな友人で
コミュニティでも、個人としてもたくさん話をした。

バンドのこと、勉強のこと、これからのこと。

そうして話をしているうちに、僕は君のことを好きになっていた。

でも、その気持ちに気付いたのは
君が友達から告白されたことを告げられた時だった。

僕と君の共通の友人。
彼とはそこまで親しいわけではなかったけれど、
彼がまっすぐで誠実な人だってことはわかってた。

彼女はその告白に躊躇っていたけれど
その言葉の端々から嬉しさを感じることが出来た。

だから僕は「もう答えは出ているんじゃないかな」と、そう言った。

それが彼女の幸せに繋がると信じて。
そうして僕は連絡を絶った。そうする必要があったから。
僕にも、君にも、彼にも。

だから、こうしてまた、君を前に話す日が来るなんて
その時は本当に思ってなかったんだ。

▽▲▽▲▽
「第4回下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞」参加作品です。

なろうラジオ大賞4
短編 2022/12/18 07:00更新
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最終取得日時:2025/05/23 12:53
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