異世界[恋愛]

婚約破棄された私が選んだ居場所

私は三年間、誰にも気づかれずに働き続けた。

王太子の予算管理も政策立案も、全て私がやっていた。
でも感謝されるどころか「当たり前」として扱われる。
頑張れば頑張るほど、便利な道具として使い倒される。

卒業式で婚約破棄を宣告された時、私は内心でガッツポーズをしていた。
やっとブラック職場から解放される。

実家を勘当され、向かったのは王都外れの底辺ギルド。
前世で憧れていた受付嬢の仕事だった。

書類の山。
怒号。
血まみれの冒険者。

でもここには、前職にはなかった大切なものがある。
自分で選んだという自由が。

依頼票を整理し、報酬を正確に計算し、理不尽なクレームに丁寧に対応する。
私の小さな改革で、粗野な冒険者たちが少しずつ変わっていく。

特に書類仕事が苦手なBランク剣士は、最初は邪険にしていたのに。

そんな平穏に、元婚約者の王太子が現れた。
君がいないと執務が回らない。
戻ってきてほしい。

王宮からの妨害も始まる。
不正監査、でっち上げの容疑。
それでも冒険者たちは私を守ってくれた。

お前は俺たちの仲間だ。

便利な道具として扱われた過去。
自分の意志で選んだ現在。

王太子妃の座と底辺ギルドの受付嬢。
私を本当に必要としてくれるのは、どちらなのだろう。

第2回ルフナ大賞 / OVL大賞11 / ネトコン14 / アイリスIF8大賞 / ESN大賞10 / 悪役令嬢 / 婚約破棄 / ギルド / 成り上がり / お仕事 / ほのぼの / 恋愛 / ハッピーエンド
全10話完結 2026/01/30 12:05更新
31,833字 (3183.3字/話) 39%
日間P
58
総合P
984
ブクマ
72
平均評価
8.66
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
134.72%
評価P
840
評価者数
97
週間読者
1,212
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2026/03/04 12:07
※googleにインデックスされているページのみが対象です