異世界[恋愛]

婚約者に逃げられ続けた王女は公爵令嬢と暮らしたい

「ヴィクトリア王女殿下、私などには勿体無いお方ですので、本日を持ちまして婚約解消とさせていただきます。」
お茶会に訪れた婚約者である伯爵令息はにこやかな笑顔で私に告げた。

「あら、そう。私は気にしないから婚約を続けてあげても良くってよ。」
そう告げると慌てた様子で、美しくて賢くて優しくて慈愛に満ちた王女殿下と婚姻するなどと自分には恐れ多く臣下として生涯尽くしたいですと早口に捲し立ててそそくさと帰って行ってしまった。

こうやって婚約解消を求められるのは三回目。
言い回しも殆ど同じ。

徐々に社交界からも孤立していく王女の元に、隣国の公爵令嬢、ミシェルがやってきて友情を温めていく。
ミシェルから自分の世界がいかに狭く偏見に満ちたものだったかを知るヴィクトリア。

ーーもう男なんていらないけど、ミシェルには一生側にいて欲しい

そう想ったヴィクトリアは…

R15 / ヒストリカル / ハッピーエンド / ふんわりざまぁ / すれ違い
短編 2022/07/02 01:40更新
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最終取得日時:2024/05/18 12:55
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