異世界[恋愛]

世界一痩せているぽっちゃり令嬢

 僕には生まれて間もない頃の記憶が、ほんの僅かに残っている。

 まるで球体のように膨らんだ女が、揺り籠に近付いてくる。その見た目があまりに恐ろしくて、僕は泣き喚いた。耳を塞ぎ、顔をしかめて、さらに一回り大きくなった彼女にヒステリックに怒鳴られた、その忌まわしい出来事だけを今でも鮮明に覚えている。

 物心がつく頃には、彼らの奇妙で恐ろしくてバカバカしい見た目が、その心の内に溜め込んでいる『ストレス』を表しているのだと分かった。そして、他人の姿がこんな風に歪に見えているのは僕だけだということも理解した。

ぽっちゃり / ストレス / ハッピーエンド
短編 2021/04/12 20:04更新
2,097字 25%
日間P
-
総合P
2,674
ブクマ
70
平均評価
8.39
感想数
6
レビュー
0
評価頻度
431.43%
評価P
2,534
評価者数
302
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2026/08/06 01:47
※googleにインデックスされているページのみが対象です