コメディー[文芸]

エージェントシックスの最期

 とある国の砂漠に隠された軍事秘密基地に潜入したエージェントシックス。祖国を狙う、極悪テロ集団との激しい交戦の後、彼はついに核ミサイルと、その発射装置まで辿り着いたのである。しかし……

「オフィサー、聴こえますか? オフィサー・エヌ」
 
『ああ、聴こえているぞ、エージェントシックス。どうした? 核ミサイル発射の解除コードはもうそちらに届いているはずだが』

「ええ、今から入力するところです」

『頼んだぞ、あまり時間がない』

「はい。……あの、最終試験の時のことを覚えてます? 僕が正式にエージェントに採用されるための」

『ん、もちろんだ。数週間前だったな。君には試験終了後すぐに現地に飛んでもらい、負担をかけたな。しかし、試験で最高記録を叩きだしただけあって、素晴らしい情報収集能力だ。見事、テロ組織のアジトを見つけ出し――』

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短編 2024/07/24 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:25
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