ヒューマンドラマ[文芸]
会社にゾンビ
「あー、君、君」
「え、はい……。部長、お疲れ様です」
廊下を歩いていたおれは、背後からかかった声に振り返った。そこにいたのは、弛んだ頬を揺らしながら近づいてくる部長だった。ツカツカと靴音を響かせ、額にはじっとりと汗が滲んでいる。
「うん。それで、どこに行くんだね?」
「えっと、夜勤明けなので、いったん家に帰ろうかと……」
「じゃあ、手が空いているわけだ。ちょっと来てくれ」
「え、でも……」
未設定
短編
2025/04/05 11:00更新
2,267字 73%
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最終取得日時:2025/07/09 12:12
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