ヒューマンドラマ[文芸]

会社にゾンビ

「あー、君、君」

「え、はい……。部長、お疲れ様です」

 廊下を歩いていたおれは、背後からかかった声に振り返った。そこにいたのは、弛んだ頬を揺らしながら近づいてくる部長だった。ツカツカと靴音を響かせ、額にはじっとりと汗が滲んでいる。

「うん。それで、どこに行くんだね?」

「えっと、夜勤明けなので、いったん家に帰ろうかと……」

「じゃあ、手が空いているわけだ。ちょっと来てくれ」

「え、でも……」

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短編 2025/04/05 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:12
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