異世界[恋愛]

氷結令嬢はカッチカチに冷えている

――これ以上近づいたら、死ぬ。

ヒヤシンス侯爵家の“氷結令嬢”エリサーナ、十八歳。
彼女はあまりにも洗練されすぎた氷魔法の血統から、触れるものをみな凍らせてしまう性質を持っていた。結婚相手を見つけるどころか、誰かに近づくことすらできない日々。

そんな折、彼女は父に婚約者をあてがわれる。
サンフラワー皇家の“灼熱皇子”イグナイト、二十歳。彼もまたあまりにも強力な炎魔法の血統を取り込みすぎて、近づく者をみな焼いてしまうらしい。エリサーナと魔法性質は真逆だが、似たような状況に置かれている者だった。

この相手なら、互いの魔法を打ち消せる――そう親に決められた婚約。ついにやってきた顔合わせの日に、出会った二人は以心伝心でお互いを理解した。

「むしろ天敵じゃないですか」
「あぁ、本能がビシビシ警告を発している」

妙に打ち解けてしまったが、絶対に結婚できない二人は、のんびりとお茶会をはじめる。

ほのぼの / 女主人公 / 中世 / 魔法 / ハッピーエンド / 婚約者 / 貴族令嬢 / 皇子 / #血統主義の集い
短編 2024/06/30 18:00更新
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最終取得日時:2025/05/09 12:21
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