異世界[恋愛]
娘の薬帳を捨てた夫へ。あなたが愛した“病弱な幼馴染”には、もう私の薬は届きません
侯爵夫人セレーネは、熱を出しやすい幼い娘ミーナのため、何年も薬草の調合記録を書き続けてきた。
けれど夫ギルベルトは、病弱な幼馴染リリアばかりを優先し、ついには娘の療養室まで明け渡すよう命じる。
「リリアの命がかかっているんだ。君なら分かってくれるだろう」
そう言って夫が暖炉へ投げ込んだのは、セレーネが娘の命を守るために書き続けた薬帳だった。
セレーネは泣かなかった。
燃え残った頁を拾い、娘を抱いて、静かに屋敷を出る。
夫は知らなかった。
その薬帳こそが、王都の子どもたちを救ってきた解熱薬の原本であり、侯爵家ではなくセレーネ個人の名義で王宮薬務局と契約されていたことを。
セレーネが去った翌月、王都に解熱薬は届かなくなる。
そして夫はようやく知る。
自分が捨てたのは古い帳面ではなく、妻が守り続けてきた命の記録だったのだと。
女主人公 / 西洋 / 中世 / ハッピーエンド / ざまぁ / 夫ざまぁ / 病弱な幼馴染 / 離縁 / 契約 / 決別 / 薬草 / 薬帳 / 親子 / 王宮薬務局 / 後悔
短編
2026/05/27 07:00更新
6,385字 43%
6,385字 43%
日間P
392
総合P
946
ブクマ
22
平均評価
7.58
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
540.91%
評価P
902
評価者数
119
週間読者
-
日間イン
3回
ベスト
74位
最終取得日時:2026/05/30 12:05
※googleにインデックスされているページのみが対象です