異世界[恋愛]

病弱な幼馴染のために王宮薬草園を明け渡せと言われました。では、王都の解熱薬は来月から届きません

公爵令嬢マリアベルは、王太子エドワードの婚約者でありながら、王宮薬草園の管理を任されていた。

そこは美しい花を眺めるための庭ではない。
王都の診療所、孤児院、産院、騎士団救護所へ、解熱薬、傷薬、止血薬、咳止めに使う薬草を届けるための大切な場所だった。

しかしある日、王太子は病弱な幼馴染アイリスのために、薬草園を静かな療養庭園へ作り替えると告げる。

「薬草など、また植えればいい。アイリスには今、静かな場所が必要なんだ」

マリアベルは薬草園の役割を説明するが、王太子は聞き入れない。
そこで彼女は抵抗する代わりに、薬師や庭師たちを守るため、管理者としての責任を外れ、薬草と職人を連れて正規に撤退する。

一週間後、王都では解熱薬や止血薬の供給不足が明らかになり、医師団や診療所から王宮へ抗議が届く。
王太子はようやく、マリアベルの地味な仕事が多くの命を支えていたことを知る。

誰かの我慢役ではなく、命を守る仕事を堂々と続けるために。
マリアベルは新しい薬草園で、自分の居場所を取り戻していく。

女主人公 / 西洋 / 中世 / ハッピーエンド / 婚約解消 / 王太子 / 公爵令嬢 / 薬草園 / 薬師 / 医師団 / 幼馴染優先 / ざまぁ / お仕事 / 尊厳回復
短編 2026/05/27 17:00更新
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最終取得日時:2026/08/22 12:11
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