コメディー[文芸]
彼女の弟
とある日の終業後。会社の外にて、その後輩は女の先輩を呼び止めた。
「あ、あの、水城さん!」
「ん、冬木くん、どうしたの?」
「あの、すみません……。僕、今日はミスばかりしてしまって……」
「ふふっ、新人なんだから気にしなくてもいいんだよ。あたしがフォローしてあげるからさ。まあ、まったく気にしないのはダメだけどね」
「すみません、ありがとうございます……」
「ふふっ、先輩だから当然だよ。それで、一緒にご飯にでも行く?」
「え、い、いいんですか!? あ、でも……」
「なに? なにか予定でもあるの? ああ、もしかして彼女とか?」
「え、い、いや、いませんよ! それよりも、先輩のほうこそ、いいんですか……?」
「え? いいって?」
「僕と二人でご飯行ったら、彼氏さんに怒られたりしないかなーと思って……」
「彼氏?」
「いや、この前、先輩が背の高い男の人と腕を組んで歩いているのを偶然見ちゃって……」
未設定
短編
2024/07/14 15:00更新
2,190字 97%
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最終取得日時:2025/07/09 12:25
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