ヒーローとしての名誉をかけた発言は、『協会の方針に背いた』として、ヒーロー協会から追放された。
　それまで築いた戦績も、仲間との絆も、すべて否定された。

　すべてを失い、片田舎に身を隠すように引っ越した私に、一人の少女がこう言った。

「あなたが元ヒーローなら、私に教えてください。もっと強くなりたいんです」

　もう、誰にも役に立つことなんてない。そう思っていた私の心に、小さな火が灯った。

　これは、世間から必要とされなくなった『元ヒーロー』と、ヒーローの劣等生の『少女』が未来を託し、託される物語

　戻ってきてほしい？
　もう、無理です。

　ハーメルンでも公開しています。
　あらすじ、書き直しました。

※ハーメルンで活動されている『難民180301』先生の『塵埃の魔法少女』に感化されて書きました。
　こういうお話って結構好きなんですけど、『難民180301』先生が作った作品は特にグッとくるものがあるんです。
　そんなお話がかけたらいいな、と思って書きました。