童話[その他]

醜い姫の騎士と龍

昔々、あるところに、それはそれは美しいお姫様がいました。

「隣国の王子が、わたしと結婚したいと仰っているのですか?」

でも――

「あんな貧乏国の三男とか、世界が破滅しようとも無理です。おととい来やがれ」

性格は最悪でした。


そんな折、凶悪な邪竜がお姫様を攫いに来ました。

「グルルルァ! 邪竜が目を覚ましたぞ! 怯えるがいい、人間ども!!」

でも――

「へ、へ~い、か、彼女ぉ、お、俺様と一緒に、よ、よかったら、塔の上で、お、お茶でもしばかな~い?」

邪竜は、恋愛経験0なので、女性の口説き方がわかりませんでした。


攫われたお姫様を助けに来た騎士は、遊び人と噂されるような男でした。

「姫を助ける任、謹んでお受けしましょう」

でも――

「あぁ、姫……いや、フィオナ……君が好きだ、世界で一番好きだ……結婚して、君から『旦那様』と呼ばれることを目標に生きてる……俺の生存確率は、君からの愛情パーセントと比例してる……」

お姫様にぞっこんで、他の女性には興味がありませんでした。


コレは、そんな美しき姫とナンパ龍、純愛騎士が織りなす物語。

ギャグ / 人外 / ハッピーエンド / 龍 / 姫 / 塔 / 騎士 / コメディー / 魔物 / 西洋 / 童話
短編 2021/03/03 19:03更新
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最終取得日時:2024/05/05 01:34
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