悪役令嬢として処刑される寸前、最推しである呪われた辺境伯様に求婚されました〜「お前を愛することはない」と言われたはずが、私の【浄化】スキルで呪いを解いたら異常なほど溺愛されるように〜
「君を愛するつもりはない」
「(推しの顔面が近くて尊いので)全く問題ありません!」
伯爵令嬢ルシアナは、腹黒な偽聖女の義妹とポンコツ王太子の罠にはまり、あわや処刑という絶体絶命のピンチに陥っていた。
しかし、彼女の心は恐怖ではなく歓喜に震えていた。
なぜなら、窮地に駆けつけ「俺の妻になれ」と求婚して救い出してくれたのは、前世から愛してやまない乙女ゲームの『最推し』キャラ、呪われた辺境伯・クライヴ様だったからだ!
「これは契約だ」と冷たく言い放つ最推しだが、彼が呪いの激痛に苦しむ姿を黙って見ていられるはずがない。ルシアナは隠し持っていた規格外のチートスキル【浄化】で、彼を苦しめていた長年の呪いをたったの5秒で完全消滅させてしまう。
さらに前世の知識を活かし、絶品オムライスで堅物騎士団長の胃袋を掴み、天才魔導具オタクの親友や伝説の神獣も巻き込んで「こたつ」や「全自動洗濯機」を次々と開発。不毛の地だった辺境をあっという間に最強のパラダイスへと変えていく。
その結果――
「君がいないと生きていけない。一生俺の腕の中にいてくれ」
呪いが解けた辺境伯様から、なぜか四六時中ひっつかれる異常なまでの溺愛ルートに突入してしまった!?
一方その頃。ルシアナを陥れた義妹と王太子には、強烈な『呪い返し』が直撃。顔はカエル同然に醜く腫れ上がり、国は荒れ果て、暴徒と化した民衆に城を追い出されてどん底の破滅ルートを爆走中。
ボロボロの泥水をすする姿で「助けてお姉様!」と辺境へ泣きついてきても、もう遅い。
「自業自得ですよね? 私は今、最推しの旦那様と世界一の結婚式を挙げる準備で忙しいので、どうぞ勝手に自滅してください!」
圧倒的チートとオタクの逞しさで不幸を跳ね除けるヒロインと、愛情がバグってしまった最強辺境伯。二人が世界一幸せなウェディングの鐘を鳴らすまでの、最高に甘くて痛快な大逆転劇が今始まる!
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