異世界[恋愛]
親愛なるあなたに、悪意を込めて!
「悪いが、僕は君のことを愛していないんだ」
結婚式の夜、私の夫となった人。アスタリア帝国第一皇子ルイス・ド・アスタリアはそう告げた。
ルイスは皇后の直々の息子ではなく側室の息子だった。
継承争いのことから皇后から命を狙われており、十日後には戦地へと送られる。
生きて帰ってこれるかどうかも分からない。そんな男に愛されても、迷惑な話よ。
戦地へと向かった夫を想い涙を流すわけでもなく。私は皇宮暮らしを楽しませていただいていた。
そんなある日、メイドが夫に手紙を出せと言い出してきた。
彼に手紙を送ったところで、私を愛していない夫はきっとこの手紙を読むことは無いだろう。
そう思い、普段の不満の手紙、悪意を込めて手紙に書きだしてみた。
それがまさか、彼から手紙が返ってくるなんて⋯。
形式上だけの愛のない夫婦だった私達が、手紙のやり取りを交わすことでお互い感情を出し合っていく。
ときに言い合い、ときに慰め合う。夫婦という一番近い存在なはずなのに、手紙を通じてしか想いを伝えることができない遠い関係。
そう、思っていたのに。
戦争から帰ってきたルイスは何故か私に好意を向けていて・・・
☆
※連載版を作りました!そちらもどうぞよろしくお願いします!
※短編ランキング1位、ありがとうございます!
女主人公 / 西洋 / 中世 / 政略結婚 / 手紙 / 文通
短編
2025/01/03 02:06更新
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最終取得日時:2025/07/03 12:17
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