ヒューマンドラマ[文芸]

高価な腕時計

私の前にあるのはただただ巨大な男の背中。私を守るようにして私の前をゆく。脳筋馬鹿に見られがちだけれど機転は利くし博識でもある。男=相棒。相棒の無鉄砲さを孕んだ活躍によって事のおおよそはうまく回る。おかげで私はずいぶん楽をさせてもらっている。仕事のあとにビールを奢ってやれば奴さんはとりあえずはご機嫌だ。「私」という「肉」を与えてやれば怒っていても溜飲くらいは下げる。「相棒とはラブラブです」といつか報告書の備考欄にでかでかと記してやろうと私は本気で思っている。

残酷な描写あり / ハードボイルド / サスペンス / 大人 / 紳士 / 淑女 / オーデマピゲ
短編 2023/10/02 12:03更新
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最終取得日時:2024/05/02 12:24
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