俺の『全自動支援(フルオートバフ)』で仲間たちが世界最強 ~そこにいるだけ無自覚無双~
※書籍化&コミカライズ決定しました
旧題:「お前はサボってばかりいる!」と勇者に追放されたけど、俺のバフ抜きで大丈夫なのかな? ~パーティに『全自動支援』スキル持ちの俺がいるだけで勇者を見限ってついてきた仲間たちは世界最強の英雄になれます~
勇者パーティの荷物持ち兼アイテム係をしていたスラッド。
ある日、勇者に「お前はサボってばかり」とクビを言い渡されてしまう。
しかし、とある事情から仕方なくパーティに加わっていただけのスラッドは、パーティ離脱をあっさり承諾する。
「……うーん、俺の《フルオートバフ》抜きでも大丈夫なのかな? まあ、平気だよね。勇者パーティなんだし」
《フルオートバフ》は仲間の能力が自動的に大幅上昇する『ユニークスキル』。
勇者パーティはスラッドがいるだけで無類の強さを発揮していたのだ。
路銀もない状態で宿をほっぽり出されたスラッドは、仕方なく昔やっていた冒険者稼業を再開する。
スラッドの正体は世界に三人しかいないSSSランク冒険者。
有名になりすぎたので身元を隠していたのだ。
しかしスラッドの能力は一般人並みで、しかも『無職』。
何故SSSランク冒険者になれたかというと、もうひとつのユニークスキルに秘密があった。
彼自身を無敵たらしめるのは『全自動弱体化』こと《フルオートデバフ》。
スラッドと『敵対したとスキルに判定された者』は、それが何者であろうと最弱になってしまうのだ!
一方、スラッドが抜けた勇者パーティはいろいろ大変なことになり、またたく間に崩壊。
やがて勇者を見限ったパーティメンバーたちはスラッドと合流することになる。
そこにいるだけでみんなが無双。
本人に活躍してる自覚なし!
だけど、こいつがいればなんとかなる!
のんびり主人公のマイペース英雄譚、開幕!
240,076字 (1984.1字/話) 42%