異世界[恋愛]
五歳児、夫の秘密を本人の声で全部しゃべる――「契約に涙の項目はない」誰にも話していない初夜の言葉でした
「泣くのか。契約に、涙の項目はないぞ」
婚礼の夜、夫のヴェインからそう告げられたコーデリアは、二年間、誰にも白い結婚の内情を明かさずに耐えてきた。
あと一年だけ待って、静かに婚姻を終わらせるつもりだった。
ところが、子供たちのおうちごっこで、五歳の妹フィーが夫の声を出す。
「食事は別にする。給仕にもそう伝えておけ」
それは、コーデリアが誰にも話していない初夜の言葉だった。
フィーには、物に残った言葉を、声色や息づかいごと拾う不思議な力がある。
青ざめた夫はフィーを屋敷から追い出そうとし、「東棟へは絶対に入れるな」と命じた。
その東棟に隠されていたのは、燃やされるはずだった書類と、婚礼の翌朝に消えた花婿人形。
「妻など、どうでもいい」
「あの女の名前だけ借りられればいい」
フィーが触れるたび、夫の隠した言葉が一つずつ屋敷へ戻ってくる。
五歳の妹が無邪気に拾った声によって、白い結婚の夫が自分の言葉で破滅していく物語。
女主人公 / 西洋 / ハッピーエンド / 白い結婚 / 政略結婚 / 冷遇妻 / モラハラ夫 / ざまぁ / 自業自得 / スカッと / 姉妹愛 / 五歳の妹 / 不思議な力 / 物に残る声
短編
2026/07/16 20:16更新
7,134字 44%
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最終取得日時:2026/07/22 12:05
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